2010年08月14日
ああ、闘莉王、来てくれたんだね。お別れもできないままだったもの
浦和に勝った。
是が非でも
勝たなければならなかった試合。
どんなことがあっても
負けられない戦い。
あぁ、これほどまでに
ワクワクするJリーグの試合は、
もう一年以上経験してない気さえしてしまう。
闘がゴールを決めたときの歓びは
ハンパじゃなかった。
でもまだ終わりじゃないぞ、と。
慎重に、手堅く、でも大胆に、
つつがなく、意表をついて、
決めるときは死ぬ気でいかないと、
ゴールなんて掴めない。
そんな思いを馳せながら
それがサッカーの醍醐味だと。
追いつかれ、
逆転し、もう一点と願い、
それが現実になったとき、
あの、聞き慣れた
浦和のゴール裏の
熱いサポータたちの声が聞こえた。
最後のさいごの一秒まで
あきらめない、あきらめらるハズもない
そんな心を持ったものが、
そんな心で見守る魂を救済するのだけれど..。
3-1名古屋リードで、
試合終了5分前になって
ようやく、、
ああ、わたしは、つい先日まで、
あと5分を最後まであきらめずに信じて、
浦和の勝利を信じて、
最後の一秒まであきらめずに
ずっとずっと見届けていた
その一人だったんだ。
それを痛いほど感じた。
今となっては、
それも夢の夢だ。
試合終了のホイッスルが鳴る。
終わった。浦和にはどうしたって
何がなんたって、
勝たなくちゃいけない試合だった。
でも。なんて複雑な気持ち。
予想を上回るこの違和感が。
そのとき、
闘とアレックスが
浦和サポータのいるゴール裏に
あいさつに行く姿が映し出された。
「ああ、闘莉王、来てくれたんだね。。。。」
そのとき私は、一瞬、
浦和のファンに戻った。